【米大統領選2016】トランプ氏支持集会で反対派抗議 警察と衝突

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米大統領選で共和党候補となる見通しの実業家ドナルド・トランプ氏の支援者集会が24日、西南部ニューメキシコ州アルバカーキーで開かれたところ、抗議する人たちがトランプ氏の演説を妨害し、会場の内外でトランプ支持者ともみあい、警察と衝突するなど一時騒然とした。
アルバカーキー・コンベンションセンターの外には、「トランプはファシスト」「もうたくさんだ」などと書かれた横断幕を持った人々が集まった。
地元メディアによると、支持者集会の進行に伴い抗議する人たちの怒りは高まり、警察に石などを投げつけ、業者から盗んだトランプ氏支持のTシャツに火をつけた。
アルバカーキー市警はツイッターで、警官や警察馬に石や瓶が投げつけられたとツイート。会場の窓が割られたのはペレット銃によるものかもしれないと書いた。
支持者約4000人を前にしたトランプ氏は、いつもの熱弁で抗議に反発。集会を妨害しようとした人について、「このガキはいくつなんだ? まだおしめをしてるよ」とからかった。別の抗議者に対しても「ママのとこへ帰れ」とあしらった。

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トランプ氏は不法移民排除を強硬に主張し、メキシコ国境には壁を設置すると公約している。
ニューメキシコ州は全米で最もヒスパニック系の住民が多い。6月7日の同州共和党予備選に向けてトランプ氏が同州内で開いた最初の支持者集会が、州最大の商業都市アルバカーキーだった。
ニューメキシコ州のスザナ・マルティネス州知事(共和党)は、トランプ氏の移民攻撃を批判してきた。大統領候補として支持するか、まだ態度を表明していない。
知事を含む州の共和党幹部は、この日の集会に出席しなかった。

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