トランプ氏による性的暴行主張の女性、名誉毀損でトランプ氏を訴え

サマー・ザーボスさん(右)はグロリア・オールレッド弁護士と会見し、名誉回復のために提訴すると発表

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ドナルド・トランプ次期米大統領が司会した人気リアリティ番組「アプレンティス」の元出演者で、トランプ氏に性的暴行されたと主張していた女性が17日、トランプ氏を名誉毀損(きそん)で訴えると発表した。

「アプレンティス」の元出演者サマー・ザーボスさん(41)は昨年10月、2007年の時点でトランプ氏とカリフォルニア州ビバリーヒルズのホテルで仕事の打ち合わせ中、トランプ氏が「性器を繰り返し自分に押し付けてきた」と主張した。トランプ氏は「うそで馬鹿げている」と否定し、ザーボスさんを訴えると反発した。

このことについてザーボスさんはロサンゼルスで記者会見し、「トランプ氏に発言の撤回を求めたが、応じていない。そのため、私は自分の名誉を守るため、トランプ氏を訴えるしかほかに手段がない」と発表。「嘘つきで女性蔑視」のトランプ氏は自分を「貶め、侮辱し」、国に嘘をついたと非難した。

ザーボス氏は、次期大統領が自分の主張を否定し、自分や複数の女性が性的暴行被害の主張をでっちあげたと非難することで、自分の名誉を毀損したと訴えている。

記者会見には、民主党活動員のグロリア・オールレッド弁護士も同席した。弁護士によると、嘘発見器でザーボスさんを検査したが、嘘をついている様子はなかったという。

ザーボスさんとオールレッド弁護士

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トランプ氏については昨年10月、2005年に「スターなら(女性に)何でもできる」、女性器を「わしづかみにする」などと発言したビデオが浮上。トランプ氏は発言を謝罪したが、これを受けて複数の女性が、自分は実際にトランプ氏に性的に暴行されたと名乗り出た。トランプ氏は当時、名乗り出た女性たちを全員訴えると主張していたが、まだ実行に移していない。

ザーボス氏は当時、トランプ氏に発言の撤回を求めたが、トランプ氏は応じなかった。

この日の会見でオールレッド弁護士は、トランプ氏が「意図的に、悪意をもって、女性たちを放り出し」、公の場で繰り返し「嘘つき」と罵倒することで、女性たちに精神的苦痛を与えたと非難。もし次期大統領が発言を撤回し、原告への自分の行動に問題があったと認めれば、訴えは取り下げる用意があるとも述べた。

トランプ氏の大統領就任式は20日。