中米の新聞、トランプ氏物まねの米俳優写真を本人として誤用
米NBCテレビの長寿風刺コメディ番組「サタデー・ナイト・ライブ」はこのところ、人気俳優たちによるトランプ政権幹部の物まねで人気を得ている。大統領選の最中からトランプ氏を真似てきた俳優アレック・ボールドウィン氏は特に似ていると評判で、ついには中米の新聞が本人と間違って写真を使用するに至った。
中米ドミニカ共和国のエル・ナシオナル紙は、イスラエル入植地に関する記事でベンヤミン・ネタニヤフ首相の写真の隣に、「ドナルド・トランプ米国大統領」との説明つきでこのボールドウィン氏の写真を使ってしまい、謝罪する羽目になった。
同紙は、読者と「影響を受けた」人たちに謝った。
トランプ氏の扮装をしたボールドウィン氏の写真は、「サタデー・ナイト・ライブ」についての説明と共に配信されたが、間違いに誰も気づかなかったと同紙は説明している。
「サタデー・ナイト・ライブ」に出演したこともあるトランプ氏は昨年10月、ボールドウィン氏の自分の物まねが初登場した際、「下手くそ」だと批判。
「おもしろくない。キャストは最悪で、いつも攻撃的だ。本当にひどいテレビ番組だ」とトランプ氏はツイートした。
「サタデー・ナイト・ライブ」は、トランプ大統領のほか、ヒラリー・クリントン氏やケリーアン・コンウェイ上級顧問、プーチン大統領などの物まねを次々に繰り出して、政治情勢を風刺。最近では、女優メリッサ・マッカーシー氏が演じる「激怒するショーン・スパイサー大統領報道官」が大いに話題となっている。2008年大統領選では、同番組でコメディアンのティナ・フェイ氏が演じたサラ・ペイリン氏の物まねがやはり、評判となった。