手配人の顔を記憶、2000人を発見 英バーミンガムの警官
人の顔を覚える能力がずば抜けて高いイギリスの警官が、これまで2000人以上の容疑者を発見し、話題になっている。
ウエスト・ミッドランズ警察のアンディ・ポープ警察補助員(43)は、人の顔を何年も覚えていることができる。マスクをした指名手配容疑者を見つけたこともあったという。
2018年には発見した容疑者が1000人を突破。警察署長から表彰された。2022年までには、発見者数を2500人に伸ばしたいとしている。
「絶えずアップデート」
レディッチ出身のポープ氏は、自らの才能について「説明不能」と述べた。
「この人だと直感し、ありがたいことにそれが正しかっただけだ」
同僚らから「メモリーマン」(記憶男)と呼ばれているポープ氏は、さらにこう話した。
「かつてない1年だったが、勤務にはいつも通りの準備をして臨んできた」
「指名手配容疑者の見た目について自分の中で完璧なアップデートを続けており、その努力が実った」
ポープ氏はバーミンガムで勤務しており、ウエスト・ミッドランズの交通の要所をパトロールしている。職務中は列車やバスに乗ることが多い。
1日に発見した容疑者の最高記録は17人だ。信号待ちをしている間に、レストランの中にいた容疑者を見つけたこともあった。
警官になったのは2012年。現在、優れた記憶力で容疑者を発見できる人々の団体「Association of Super Recognisers」の、20人しかいないメンバーの1人になっている。同団体は、メンバーらの発見能力が科学捜査の一部門として認められることを求めている。
ポウプ氏は並外れた功績を残した人や動物をたたえる賞「Amplifon Awards For Brave Britons 2020」の候補にもなった。